シミの原因と紫外線対策

基本は日焼け止めクリームによる紫外線カットが一番

紫外線はシミや肌老化の原因の一つです。
特に紫外線A波(UV-A)は肌の奥(真皮)にまで到達し、肌のハリや弾力をキープするコラーゲン線維やエラスチンを傷つけてしまう上、真皮層でこれらを生成する線維芽細胞にダメージを与え、コラーゲンやエラスチンを生み出す力も衰えさせます。

このほか、肌のシミやくすみを生み出す紫外線B波(UV-B)も美白の敵!!
紫外線ケアをすることは、美肌作りの第一歩と言えるでしょう。

UV-Bは天気や季節により照射量の変動がありますが、5~9月頃が最も注意すべき季節。一方、UV-Aは曇りの日や室内、車の中にまで届き肌にダメージを与えてしまうので、一年中日焼け対策を行う必要があります。

日焼け対策にはまず日焼け止めを塗ることが最も簡単で続けやすい対処法ですが、敏感肌や刺激に弱い肌の人にとっては、日焼け止めに含まれている紫外線防止成分の紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が肌トラブルの原因になることもあり、日焼け止めを選ぶ際にはその成分に気をつけることも重要です。

SPFやPAの数値が高いと肌への負担も大きく、毎日の洗濯や1時間以内の外出など日常生活では、SPF20以下、PA+でも十分紫外線は防げると考えられています。
日差しが強ければSPF30、マリンスポーツやスキーなどに出かける際はSPF50でしっかり日差しをブロックしましょう。

また、うっかり紫外線をあびてしまったなら、すぐに美白効果の高い美白剤でのケアが必要です。
美白剤にはメラニン色素の成長を抑える効果があるので、できるだけ早く使い始めることが大切です。

ケチらず、たっぷりと肌に成分を浸透させましょう。

SPF値・PA値って

SPF値とは、UV-Bをどのぐらいカットできるかを表した値。サンバーン(皮膚を赤くする日焼け)を起こすまでの時間を延ばす力を表しています。
PA値とは、UV-Aをどのぐらいカットできるかを表した値。サンタン(皮膚を黒くする日焼け)を起こすまでの時間を延ばす力を表しています。

ありがちトラブル 紫外線対策を怠ったうっかり日焼け

どんどん紫外線が強くなってくるこの頃、リゾートへ行く方はもちろん、旅行中は観光も含め外を歩くことが多いですよね。

そんな時、うっかりとしっかり日焼けなんて嫌ですよね。必須の日焼け止めクリームと一緒に使うと便利な、旅行中の紫外線対策アイテムもありますし
うっかり日焼けには注意して下さい。

日焼け止めスプレー
気づいたら、鞄から取り出してすぐに"シュッ!"と手軽に日焼け対策完了です。

UVカット機能つきの長袖はおりもの

旅行先でもしわしわを気にせず、くるくる丸めてバックに入れておける羽織ものが1枚あれば、日差しから肌を守ったり体温調整したりとなにかと便利ですね。

一枚あるのとないのとでは、全然違います。又、リゾートでは帽子とサングラスも準備しておくべきものでしょう。

ありがちトラブル 予想外の乾燥

移動に使う飛行機や電車、又はホテルの室内などは、季節に関係なく乾燥していますが、以外に見落としがちではありませんか?

過度な乾燥はのどにも美肌にも大敵です。そこで便利なアイテムをご紹介。

携帯用小型加湿

見た目も小さくてかわいいく、電気を使わない自然気化式に加え、小型で持ち運びも簡単なのでとっても便利です。

使い方はとっても簡単。二つ折りの本体を開くと中から折りたたまれた紙や不織布が表れ、水を入れるだけでゆっくり空気中に水分を発散させていきます。

旅行中の乾燥お肌にはこれ!1枚ずつパックになった使い捨てのシート状の美容液が便利です。

みんなでパックしながら夜のおしゃべりタイム…見せられないけど、お肌も心もリフレッシュなんてのもいいかも。

みなさん、しっかりと紫外線対策をして下さいね。若肌を保つには必要な努力ですよ!

メラニンの異常生産=シミ

「なぜシミができたか」シミの原因が分かればピッタリの改善策が見つけられる!

シミのできるメカニズム(シミの原因)を知ろう。

シミの種類や範囲、シミの原因や肌のタイプによって最善のケアが変わってきます。理想の対策を手に入れるために、まずはメカニズムを理解しておかなければなりません。下の図はシミができるまでの過程を表しています。

シミは「シミ作り出す要因」と「シミを肌に残す要因」の二段階で作られます。
どちらか一方でも解消されれば、シミはできにくくなります。

シミが出来る過程

「シミを作り出す要因」は、紫外線や加齢によるDNAの損傷が蓄積したメラノサイトがメラニン色素の異常産生を引き起こし、これがシミの本体となります。

対して「シミを肌に残す要因」は、体調不良やホルモンバランスの乱れ、精神的ストレスなどにより、ターンオーバーが乱れることにより発生します。このメカニズムから、シミを改善するためのアプローチとして、メラニン色素を作らないようにする方法と、ターンオーバーを促す方法がわかると思います。

 

また、それぞれの予防策としてコスメやサプリメントによる栄養の補給があります。ただし、ホルモンバランスの乱れや体調不良などの要因がそれぞれどの程度関与しているかについて分析が難しいとされています。学術的な根拠(エビデンス)をベースにした、より確かなシミ対策を行うために、メラニン色素の産生に対する対処法が重
要となります。

シミの本体となるメラニン色素は、メラノサイトが紫外線老化(体内で作られた過酸化物)により刺激を受けることで作られます。シミの名称は部位や形状で変化しますが、基本的なメカニズムに大きな差はありません。肝斑は女性が圧倒的に多いため、女性ホルモンの乱れが大きく関わっていると考えられています。

以上の事から、「メラニンの異常発生」を抑える事と、お肌の「ターンオーバーを促す」事がシミを薄くする事につながるとされています。

「メラニンの産生を抑える」薬剤の1つとしてはハイドロキノンやルミキシルペプチドという成分があり、これらが配合されているドクターズコスメ(メディカルコスメ)が注目されています。