三種の神器!サングラス、日傘、帽子

夏の紫外線対策には、まず日焼け止めクリームを塗る。それでも心配なら日傘か帽子という方が多いですよね。サングラスをかけるとちょっと大げさかな・・と思っていませんか?
紫外線の悪影響を受けるのは肌だけではありません。目と目の周りに紫外線が当たると、眼病や、目元のシワ・たるみ・シミの原因になります。日傘や帽子を使うことで目への紫外線ばく露量は20%程度カットされると言われますが、サングラスを使うとほぼ80%以上カットできるそうです。

日傘を使うのは日本だけ?!

日傘を持つ女性海外転勤の多い方に聞くと、「日本の女性は外出の時に日傘をするのが当たり前だったけど、海外では日傘を使う国がなくて、ジロジロ見られて恥ずかしかった」とか、「晴れているのにどうして傘をさすのか、説明するのが一苦労だった」という声を良く聞きます。
  訪日している外国人観光客へのアンケートでも、日本の奇異な文化のひとつに「日傘」が挙げられるそうです。アメリカやカナダ、そしてイギリスやフランス、イタリアといった西欧諸国だけでなく、韓国や中国といったアジア圏の人にも、日傘をさして歩く日本の女性の姿はちょっとおかしい、理解できないのだとか。
 日傘はもともと19世紀のフランスで生まれた文化。印象派の画家モネには「日傘をさす女」という有名な絵がありますが、現代のパリでは真夏でも日傘を見かけることはほとんどないようです。

海外ではサングラスが当たりまえ!

日本以上に紫外線が強い国ではどうやって紫外線を防いでいるのか?調べてみると、日焼け止めクリームとサングラスというのが圧倒的なんですね。サングラスをかけると、目に入る紫外線のほぼ9割をカットできると言われています。特に紫外線リスクに敏感な欧米諸国では、小さな子どものときからサングラスをかけ習慣がついているのだとか。確かに、海外のセレブは外出時にいつも素敵なサングラスをしていますが、それはファッションでしている訳じゃないんですね。
 グッチやシャネル、ルイ・ヴィトン、プラダといった一流ブランドほど、毎シーズンごとに素敵なサングラスを発表しています。一流のファッショニスタほど、紫外線が健康に与える悪影響を正しく理解しているのかもしれません。
 

使い分けて賢くUVカット!

紫外線対策として、サングラスにも、帽子にも、日傘にもそれぞれの良さがありますから、その日のファッションやTPOに応じて使い分けするのが一番賢い選択と言えます。ちなみに、私はサングラスを3つ持っていて、一年中使っています。1つは玄関のシューズボックスの上に。 1つは車のサンシェードの裏に。そしてもう一つはアウトドアグッズと一緒に収納(これは夏のキャンプなどアウトドア専用です)。紫外線に弱い皆さんは、出かける際に手に取りやすい位置に、いつもサングラスをスタンバイさせておくことをおすすめします。

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サングラスにはどんな機能がある?

 紫外線に弱い体質だと分かってから、色々なサングラスを試してきました。試行錯誤と取捨選択を経て、今、私が使っているサングラスは3つ。それぞれの特長を踏まえて使い分けています。

サングラスの役割

紫外線サングラスは太陽光を遮り、紫外線から目を守ってくれるだけではありません。私の経験では、晴れて日光が強いときは光の量が多すぎて「白飛び※」して見えたり、また、光の反射で色や形が認識しにくくなったりします。サングラスをかけることで光の量が適切に調節され、コントラストがはっきりとして見えやすくなるのです。
また、私はコンタクトレンズを常用しているので、目が乾きやすく、眼精疲労とドライアイにも悩まされています。外に出るときにサングラスをかけると、風や乾燥から目を守ってくれるので、とても快適です。
※白飛びとは、明るさの強弱がなくなり、全体的に白っぽく見えてしまう状態のこと。
 

紫外線防止機能は絶対必要

 紫外線防止機能のあるサングラスを上手に使うと、目に入る紫外線の量を90%カットすることができると言われています。紫外線防止効果がはっきり表示されたものを選ぶことは、外せない基本中の基本。効果を表す指標には「紫外線透過率」と「紫外線カット率」があります。メガネ屋さんの店頭には紫外線透過率(または紫外線カット率)を調べる測定器がありますので、心配な場合には確かめてから購入すると良いでしょう。

◆「紫外線透過率」
そのレンズを通すことで、紫外線の透過量をどれほどブロックできるか示す数字。数字が低いほどレンズの性能が優れているということになります。
◆「紫外線カット率」
そのレンズがどれだけ紫外線をカットするかを示す数字。数値が高い方が性能の良いレンズということになります。

おしゃれサングラスでもいい?

  紫外線カット加工がされていれば雑貨屋さんで売っているようなおしゃれサングラスでも良いだろうと思いますよね。私も以前、購入し、使ったことがあります。でも、目が疲れてしょうがないので使うのをやめてしまいました。それ以来、私はメガネ屋さんで、きちんとしたサングラスを買うようにしています。かけたときのバランス、レンズの良しあし、傷のつきにくさなど、やはり専門店の方が一枚上だと思います。

調光レンズはどう?

一日の紫外線量の変化に合わせてレンズの色の濃さが変わるのが調光レンズ。紫外線量の高い屋外ではレンズカラーが濃くなり、紫外線量の低い屋内では透明に近くなるので、より自然な形で過ごせます。逆を言えば、レンズカラーが濃いときは紫外線量が高いことが分かりますので、UV警報・注意報代わりにもなりますよね。

偏光レンズもおすすめ!

極度に日光に弱い方には、偏光レンズもおすすめ。「偏光膜」というフィルターをプラスしたレンズのことです。光を乱反射する水面や雪・氷の上で眩しすぎる光をカットし、圧倒的に見やすくしてくれますよ。紫外線の強い冬山の登山、スキー、スノーボードや、真夏の海でのマリンスポーツ時に最適です。眩しさを抑えると目が疲れにくく、自然の景色を自然な色のまま楽しめるメリットもあります。ただし、他人からは目の動きが見えなくなり、アイコンタクトができないのでご注意くださいね。

度つきサングラスという選択肢も。

メガネ派の人にとっては、メガネの上に着脱式のサングラスを重ねるのも煩わしいし、思い切って度付きサングラスを作るという選択肢もあります。
私と同様に裸眼の視力がとても悪い主人はメガネ派で、スキーが趣味。メガネの上に大きなゴーグルを重ねてスキーをしていましたが、数年前、思い切って度付きのサングラスを作りました。これで思い切りスキーできるぞ!と張り切っていたのですが・・・コンタクトレンズ+度なしサングラスの方が何かと便利と分かり、せっかく作った度つきサングラスはお蔵入りになってしまいました。

サングラスにもさまざまな種類がありますので、使う場面を想定しながら自分に一番合うものを選んでくださいね。私が手元に置いているのは、ちょっとそこまでのお出かけ用、ドライブ用、アウトドアスポーツ用の三つで、どれも1~2年単位で買い換えています。