花粉症対策メガネ

春先になると、鼻がムズムズ、目がカユカユ。咳がゲホゲホ・・・
それは花粉症かもしれません。

花粉症になる人の割合は年々増えています。去年まではとりたてて対策が必要なことはなかったのに、今年の春になったら突然花粉症になった…という方も多いのではないでしょうか。
事実、大気中に飛び交うスギ花粉の量は年々増えています。2017年の花粉量は2016年の4倍にもなるというニュースもあります。
花粉症になってしまったら、花粉を近づけないのが一番。耳鼻科クリニックなどでは、よく、「出かけるときには必ずマスクをしなさい」言われます。これに加えて、最近は花粉をカットするメガネも市販されていますので、目に症状が出やすい場合には、一度使ってみるといいかもしれません。
花粉とメガネ
<花粉症とは?>
花粉症とは、スギなどの花粉が原因で起こるアレルギー反応のこと。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった鼻に症状が出る方もいれば、目のかゆみ、涙が出るなど、目に症状が出る方もいて、その症状は人それぞれです。花粉症は比較的新しい病気で、昭和30年代の終わりに発見され、平成になってからは年を追うごとに患者数が増え続けています。

<花粉症の原因>
アレルギー反応の原因になるのはスギ花粉だけではありません。ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、イネなどの花粉もアレルギーの原因になります。これは簡単な血液検査で分かりますので、治療の最初には必ず血液検査をしてアレルゲンの特定を行います

<治療>
一年を通して起こる花粉症には、ステロイド薬や抗ヒスタミン薬などが投薬されます。

<予防>
花粉が飛びやすい季節には、外出時にマスクやメガネを使用することで症状を抑えることができます。もちろん、抗ヒスタミン薬と、ステロイドの点鼻薬、点眼薬も効果的です。

<副作用>
抗ヒスタミン薬は眠くなりやすく、集中力・判断力が低下するという副作用がありますので、車の運転などする方は注意が必要です。

<メガネが効果的>
花粉対策
花粉症の予防には、薬だけでなく物理的に花粉をシャットアウトすることも大事です。
花粉症対策メガネが作られるようになったのは比較的最近で10年ほど前のこと。これによって、最大98%の花粉を防ぐことができると言われるようになりました。開発にはいずれも眼科医が携わっており、目元は透明なカバーで覆われ、目とメガネの間のすき間をガードし、空中に舞い飛ぶ花粉から目を守ってくれます。
正面から見ると普通のメガネのような形ですが、横から見ると、透明カバーで目がすっぽりと覆われているのがわかります。
もちろん、度の入ったレンズを装着することもできるので、小さな子どもからお年寄りまで。花粉症に悩んでいるすべての方の目を保護するのに、大きく役立っています。