あなたの腸はエクオールを作れますか?

女性ホルモンの分泌が減ってきた!?

女性特有のプレ更年期・更年期の不快な症状をやわらげてくれるのは、もちろん女性ホルモンですよね。婦人科で相談すると、ホルモン補充療法(HRT)を受けることもできます。
女性ホルモンは卵巣(男性の場合は精巣)で作られますが、実は、食べものから女性ホルモンにそっくりの物質を作り出すことができるんです。それが大豆イソフラボンに含まれるダイゼインから代謝される、「エクオール」。
女性ホルモンの分泌が減ってきたプレ更年期・更年期の方は、大豆イソフラボンを摂取した方が良いということは広く知られていますよね。
でも、日本人の女性の場合2人に1人は体内でイソフラボンからエクオールを作り出すことができないという事実が分かってきました。

エクオールを作れない方が半数もいる?

つまり、大豆や大豆食品を食べたり飲んだりすると、半数の方は腸内でエクオールになって吸収されるのに対し、残りの半数の方はダイゼインのまま消化・吸収されるので、いくら大豆製品を食べても更年期症状が改善しないということなんですね!
今まで一生懸命に大豆や豆腐、豆乳を摂っていたのも、無駄だったかもしれない?!
私も実はこの事実を知らなかったので、今、びっくりしています!

体内でエクオールを作ることができるのかどうか知りたい方は、「ソイチェック」をすればカンタンに分かるそうです。

ソイチェックで簡単にエクオール検査!

『ソイチェック』のことを聞いたことがありますか?名古屋大学発のベンチャー企業が開発したエクオール検査キットのことです。ネット通販で気軽に手に入ります。もちろん、婦人科でもチェックしてくれるので、正確な判断をしたいという方は、かかりつけの婦人科で相談してみてくださいね。
検査はとても簡単。実は、一昔前までエクオールの測定は手間も時間もかかり、検査費用も高額だったらしいのですが、研究が進むにつれて簡単な検査方法が開発されたんです。なんとごく少量の尿検査だけで分かるんです!

検査キットを取り寄せ、容器にほんの少し採尿して郵送するだけ。約1週間で検査結果がメールで返ってきます。検査で分かるのは、①エクオールの産生量、②全国平均のなかのあなたのエクオール値のふたつ。
さらに、尿検査から自分の体質や今後の生活習慣、食事習慣の対策も知ることができます。
 4,000円ちょっとでこんなに親切な検査をしてもらえるなら、受けてみる価値は大きいですよね。実際に、日経WOMAN2015年9月号で、「産婦人科医が受けたことのある検査 第2位」に選ばれているそうです。産婦人科のお医者さんご自身が受けたことがあるなら、私も受けてみようかな・・・!!

※もし、エクオールを体内でつくることができないタイプの方でも、「私の腸は欠陥品なの?」なんて心配しないでくださいね。人間の腸の中身は、外見が人それぞれ違うように、百人百様なのですから!エクオールはサプリメントで補充することもできますから、ご安心くださいね。