老化のメカニズム

表皮・真皮の変化と機能低下が肌老化を生む

外的な刺激を受け続けてきたものが疲労し変化するのと同様に、肌も年齢を重ねるとともに機能が衰え、老化していきます。肌老化のメカニズムを解明するためには、肌の仕組みを知ることも大切です。

角質層の様子肌は外界に接する「表皮」とその下の皮「真皮」と呼ばれる二層に分かれています。「表皮」とは表面から角質層、そして真皮層との間の基底膜という薄い膜までのこと。
この基底膜には表皮突起と呼ばれる凸凹があり、毛細血管は、この表皮突起の先端まで届いています。表皮突起の凸凹がはっきりしているほど、肌に必要な栄養が毛細血管を通して表皮細胞にスムーズに受け渡され、ハリや弾力のある肌が生まれるといわれています。実は、肌の老化とともにこの表皮突起は平坦になっていきます。そうすると栄養分の受け渡しや吸収する力も弱まってしまい、それにともなってハリや弾力も失われてゆくのです。

一方、「真皮」を構成する真皮層には線維や毛細血管、リンパ管などが詰まっており、これらが表皮層を支えて酸素や栄養素を送り込んだり、老廃物を運び去っています。真皮層の主な成分には膠原線維(コラーゲン)と弾性線維(エラスチン)、これらの間を埋めるゼリー状のもの(ヒアルロン酸など)があり、皮膚の弾力やハリはこのコラーゲンやエラスチンによって大きく左右されます。特に、エラスチンはコラーゲンを束ねてバネのように支え、皮膚の弾力とハリを保つ働きをしています。したがってエラスチンが不足するとコラーゲンがバラバラになり、たるみやシミが目立つようになります。

老化の原因は光です。ただし、光を浴びないとビタミンDは作れません。その他バランスのよい食生活も大切です。知識を増やして健康美を手に入れよう。