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形で選ぶサングラス 

私に合うフレーム探し

海辺のサングラスよし、サングラスを買おう!とお店に行ってみたら、色も形もたくさんありすぎて、すごく迷ってしまうはず。自分の顔の形や、雰囲気、髪形などに合わせて選んでみると楽しいですよ!
ここでは代表的はサングラスの形をご紹介します。自称サングラスマニアの私の個人的な感想も参考にしてみてくださいね。

ボストン
 定番のデザインで、知的な雰囲気が男女を選ばず人気の「ボストン」。まん丸のリム、長めのブリッジが特徴です。メンズライクな雰囲気でも、どこかに愛嬌を感じさせ、ファッションに一匙の余裕をプラスしてくれます。
※ボストンはレンズのサイズがどちらというと小ぶり。小粋なおしゃれ感が出ますね。アウトドア用より街歩き用としてひとつあるといいかも。その他、おしゃれな伊達メガネが楽天等にもあります。

ウェリントン
上辺が長い逆台形型が特徴の「ウェリントン」。黒や茶色、鼈甲色、飴色といった定番色が多く、シンプルで場面を選ばず、使いやすいと人気があります。トレンドに左右されない、永遠の定番のデザインです。
※私が最初に買ったサングラスが淡い茶色のウェリントンでした。気負うことなく使えて、どんな服や髪形にも似合って愛用していましたが、出先で紛失…残念。サングラス初心者にはおすすめです。
オーバル
 卵を横にして、2個合わせたような楕円形が「オーバル」です。フレームが太くてレンズが大きめなので、顔の形に添うようにカーブを大きくつけてあります。どんな顔の形にも馴染みやすく、安心感があります。
※紫外線防御効果を狙うなら、オーバルタイプが一番です。顔の半分近くを覆ってくれるし、リムのカーブのお陰で顔によくフィットし、左右のすき間から入る紫外線もしっかりカットしてくれます。夏のアウトドア用におすすめ。

ティアドロップ
鼻頭が狭く、目尻に向かって広がった涙のしずくのようなフォルムの「ティアドロップ」。年齢・性別を選ばず、最も人気のある定番のフォルムです。リムとアームが細くて、ハードさと優しさが混在したセレブな雰囲気が演出可能。
※たれ目に見える形で、甘い雰囲気が出ます。若い女性だけでなく、50~60代の男性にも人気。「レイバン」では定番のモデルです。角ばった私の顔の形にはもっとも似合い、美人オーラが出せるので、大好きです。

ラウンド
 コロンと丸い形は「ラウンド」と呼ばれます。「ロイド型」とも。眉毛から頬骨まですっぽり入る大ぶりのレンズになるので、小顔効果もあります。主張がちょっと強いので、おしゃれ上級者向きかも。
※私はエラが張った四角い顔なので、ラウンドは残念ながら似合いません。ミランダ・カーのような可愛い小顔さん、小柄な女性、キュートさを出したい方にはおすすめ。

フォックス
キツネのように目尻にかけて上がったフォルムが素敵な「フォックス」。やや冷たい感じのする鋭いラインがクールな雰囲気を醸し出します。シルバー系の硬質な素材が多いです。
※私がここ数年もっとも愛用しているタイプ。顔の輪郭がシャープに見えるし、素材に季節感がなく一年を通じて使えるので、助かります。

オクタゴン
八角形という意味の「オクタゴン」。その名の通りの八角形デザインで、クラシカルな雰囲気が魅力。独特な見た目の予想を裏切って、かけてみると色々な顔の形に合わせやすいので、人気が上がっています。
※店頭であまり見かけることがないので、他人とかぶる心配がないのがメリット。雰囲気を変えたいときに使う二つ目、三つ目のサングラスとしておすすめ。

ブロー
 フレームの形が眉毛に見えるので「ブロー」と呼ばれます。上部のリムが太く、存在を主張します。サングラスというより、メガネのフレームの形状として有名。
※私はもともと眉毛が濃く目鼻立ちの濃い顔なのでブロータイプは向いていませんが、お顔の印象がマイルドで、あっさりとしたタイプの方におすすめ。若々しさ、フレッシュ感が出ます。

バタフライ
蝶が左右に羽根を広げた姿に似ている「バタフライ」。大ぶりで存在感のあるフレームが多く、セレブ感あふれる、華やかな印象を与えることができます。
※左右のリムをつなぐブリッジがないタイプ。リムは眉尻にかけて上方カーブを描いているので、エレガントでゴージャスな感じに見えます。普段使いにはちょっと場違いな感じがするかもしれません。

ワンレンズ
左右をつなげた1枚レンズで作られたサングラスが「ワンレンズ」。スポーティーで爽やかな雰囲気が出ます。ハイテクな見た目、目全体を覆うフォルムで、スポーツサングラスに多く見られるタイプ。
※サイクリングが趣味の夫はワンレンズのサングラスを愛用しています。向い風も気にならないし、フィット感も良く、サイクリング仲間はみんなこの形だそう。私もスキーのときはワンレンズタイプを使っています。

色で選ぶサングラス ~色の特性を知る~

色々なサングラスサングラスを使い始めて最初のころは、色の濃いレンズほど紫外線防御効果が高いと思い込んでいましたが、すぐにそれは誤解だと気が付きました。紫外線防御効果は「紫外線透過率」または「紫外線カット率」で表され、色の薄い&濃いとは無関係。それよりも、レンズの色によって物の見え方が少しずつ違うことに興味を持ちました。
 サングラスのレンズには様々な色があり、それぞれ特長があります。見え方の捉え方には個人差があるので、実際にかけてみることをおすすめしますが、ここではレンズの色の一般的な特徴をご紹介します。楽天市場のサングラス

グレー系
サングラスで一番多いのがグレー系です。どんな顔形、肌色にも違和感なくなじむこと、陽射しを遮る効果が高いこと、色調変化が少なく自然に近い色が見えることで定評があります。
・涼しげで知的な、大人っぽい印象を与えます。
・ちょっとしたお出かけや屋外活動全般におすすめです。

ブラウン系
日本人の肌色に最も溶け込むのはブラウン系です。まぶしさを防ぐ効果が高く、物がくっきり見えること、色の明るさと鮮やかさがはっきり出ることが特徴です。
・ナチュラル感とぬくもりのある、穏やかな雰囲気を与えます。
・曇りの日など、明るすぎない日のドライブに役立ちます。

グリーン系
自然に近い見え方が特徴。色の再現率が高く、適度なコントラストでまぶしさもしっかり防ぎます。
・レトロでありながら、どこかモード感のある雰囲気に。
・釣りやジョギングをするときにもおすすめ。

ブルー系
陽射しに含まれる黄色やオレンジ色の光をカット。コントラストを下げる働きがあるので、アウトドアスポーツのときに光がまぶしすぎて目がチカチカするのを防いでくれます。
・透明感のあるクールな目元を演出し、おしゃれ感がアップします。
・スキーや登山といった陽射しの強いアウトドアスポーツに。

イエロー(オレンジ)系
視界がぱっと明るくなります。また、色の濃淡をくっきりと見せてくれるコントラスト効果が高く、物をはっきりと見せてくれます。
・イエロー系は珍しいので、他人とは違うオリジナリティ感が際立ちます。
・夕方や夜間、そして雨や雪のときなど悪天候時のドライブに。

クリア系

色味が全くないけれども、紫外線カット効果のあるレンズを選ぶという方法もあります。伊達メガネとして普段使いもできるので便利ですね。
◎サングラス選びのコツ~色の濃さにも注意~
自分に似合う色を選んだら、濃さについても考えてみましょう。一般的にレンズの濃度は40%~50%程度(目が少し隠れる程度)が多いようです。
色の濃すぎるサングラスには注意しましょう。目に入る光の量が少なくなると、瞳孔が大きく開きます。このため、紫外線防止効果が不十分なレンズでは逆に多くの紫外線が目の中に入ってしまう危険性があります。
お店に行ったら、ぜひたくさん試着して、自分に似合う1本を見つけてくださいね!

三種の神器!サングラス、日傘、帽子

夏の紫外線対策には、まず日焼け止めクリームを塗る。それでも心配なら日傘か帽子という方が多いですよね。サングラスをかけるとちょっと大げさかな・・と思っていませんか?
紫外線の悪影響を受けるのは肌だけではありません。目と目の周りに紫外線が当たると、眼病や、目元のシワ・たるみ・シミの原因になります。日傘や帽子を使うことで目への紫外線ばく露量は20%程度カットされると言われますが、サングラスを使うとほぼ80%以上カットできるそうです。

日傘を使うのは日本だけ?!

日傘を持つ女性海外転勤の多い方に聞くと、「日本の女性は外出の時に日傘をするのが当たり前だったけど、海外では日傘を使う国がなくて、ジロジロ見られて恥ずかしかった」とか、「晴れているのにどうして傘をさすのか、説明するのが一苦労だった」という声を良く聞きます。
  訪日している外国人観光客へのアンケートでも、日本の奇異な文化のひとつに「日傘」が挙げられるそうです。アメリカやカナダ、そしてイギリスやフランス、イタリアといった西欧諸国だけでなく、韓国や中国といったアジア圏の人にも、日傘をさして歩く日本の女性の姿はちょっとおかしい、理解できないのだとか。
 日傘はもともと19世紀のフランスで生まれた文化。印象派の画家モネには「日傘をさす女」という有名な絵がありますが、現代のパリでは真夏でも日傘を見かけることはほとんどないようです。

海外ではサングラスが当たりまえ!

日本以上に紫外線が強い国ではどうやって紫外線を防いでいるのか?調べてみると、日焼け止めクリームとサングラスというのが圧倒的なんですね。サングラスをかけると、目に入る紫外線のほぼ9割をカットできると言われています。特に紫外線リスクに敏感な欧米諸国では、小さな子どものときからサングラスをかけ習慣がついているのだとか。確かに、海外のセレブは外出時にいつも素敵なサングラスをしていますが、それはファッションでしている訳じゃないんですね。
 グッチやシャネル、ルイ・ヴィトン、プラダといった一流ブランドほど、毎シーズンごとに素敵なサングラスを発表しています。一流のファッショニスタほど、紫外線が健康に与える悪影響を正しく理解しているのかもしれません。
 

使い分けて賢くUVカット!

紫外線対策として、サングラスにも、帽子にも、日傘にもそれぞれの良さがありますから、その日のファッションやTPOに応じて使い分けするのが一番賢い選択と言えます。ちなみに、私はサングラスを3つ持っていて、一年中使っています。1つは玄関のシューズボックスの上に。 1つは車のサンシェードの裏に。そしてもう一つはアウトドアグッズと一緒に収納(これは夏のキャンプなどアウトドア専用です)。紫外線に弱い皆さんは、出かける際に手に取りやすい位置に、いつもサングラスをスタンバイさせておくことをおすすめします。

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サングラスにはどんな機能がある?

 紫外線に弱い体質だと分かってから、色々なサングラスを試してきました。試行錯誤と取捨選択を経て、今、私が使っているサングラスは3つ。それぞれの特長を踏まえて使い分けています。

サングラスの役割

紫外線サングラスは太陽光を遮り、紫外線から目を守ってくれるだけではありません。私の経験では、晴れて日光が強いときは光の量が多すぎて「白飛び※」して見えたり、また、光の反射で色や形が認識しにくくなったりします。サングラスをかけることで光の量が適切に調節され、コントラストがはっきりとして見えやすくなるのです。
また、私はコンタクトレンズを常用しているので、目が乾きやすく、眼精疲労とドライアイにも悩まされています。外に出るときにサングラスをかけると、風や乾燥から目を守ってくれるので、とても快適です。
※白飛びとは、明るさの強弱がなくなり、全体的に白っぽく見えてしまう状態のこと。
 

紫外線防止機能は絶対必要

 紫外線防止機能のあるサングラスを上手に使うと、目に入る紫外線の量を90%カットすることができると言われています。紫外線防止効果がはっきり表示されたものを選ぶことは、外せない基本中の基本。効果を表す指標には「紫外線透過率」と「紫外線カット率」があります。メガネ屋さんの店頭には紫外線透過率(または紫外線カット率)を調べる測定器がありますので、心配な場合には確かめてから購入すると良いでしょう。

◆「紫外線透過率」
そのレンズを通すことで、紫外線の透過量をどれほどブロックできるか示す数字。数字が低いほどレンズの性能が優れているということになります。
◆「紫外線カット率」
そのレンズがどれだけ紫外線をカットするかを示す数字。数値が高い方が性能の良いレンズということになります。

おしゃれサングラスでもいい?

  紫外線カット加工がされていれば雑貨屋さんで売っているようなおしゃれサングラスでも良いだろうと思いますよね。私も以前、購入し、使ったことがあります。でも、目が疲れてしょうがないので使うのをやめてしまいました。それ以来、私はメガネ屋さんで、きちんとしたサングラスを買うようにしています。かけたときのバランス、レンズの良しあし、傷のつきにくさなど、やはり専門店の方が一枚上だと思います。

調光レンズはどう?

一日の紫外線量の変化に合わせてレンズの色の濃さが変わるのが調光レンズ。紫外線量の高い屋外ではレンズカラーが濃くなり、紫外線量の低い屋内では透明に近くなるので、より自然な形で過ごせます。逆を言えば、レンズカラーが濃いときは紫外線量が高いことが分かりますので、UV警報・注意報代わりにもなりますよね。

偏光レンズもおすすめ!

極度に日光に弱い方には、偏光レンズもおすすめ。「偏光膜」というフィルターをプラスしたレンズのことです。光を乱反射する水面や雪・氷の上で眩しすぎる光をカットし、圧倒的に見やすくしてくれますよ。紫外線の強い冬山の登山、スキー、スノーボードや、真夏の海でのマリンスポーツ時に最適です。眩しさを抑えると目が疲れにくく、自然の景色を自然な色のまま楽しめるメリットもあります。ただし、他人からは目の動きが見えなくなり、アイコンタクトができないのでご注意くださいね。

度つきサングラスという選択肢も。

メガネ派の人にとっては、メガネの上に着脱式のサングラスを重ねるのも煩わしいし、思い切って度付きサングラスを作るという選択肢もあります。
私と同様に裸眼の視力がとても悪い主人はメガネ派で、スキーが趣味。メガネの上に大きなゴーグルを重ねてスキーをしていましたが、数年前、思い切って度付きのサングラスを作りました。これで思い切りスキーできるぞ!と張り切っていたのですが・・・コンタクトレンズ+度なしサングラスの方が何かと便利と分かり、せっかく作った度つきサングラスはお蔵入りになってしまいました。

サングラスにもさまざまな種類がありますので、使う場面を想定しながら自分に一番合うものを選んでくださいね。私が手元に置いているのは、ちょっとそこまでのお出かけ用、ドライブ用、アウトドアスポーツ用の三つで、どれも1~2年単位で買い換えています。

目から入った紫外線で日焼けする!? ~目にもUVケアをお忘れなく。~

日焼けは肌に直接紫外線を浴びることで起きると思いがちですが、目に入る紫外線によっても日焼けすることを知っていましたか?紫外線が目から入ると、角膜、水晶体、網膜といった目の細胞がダメージを受けます。すると、脳が陽射しの強さを認識し、陽射しから体を守るためにメラニン色素を作るように全身に働きかけます。これによって肌の色が黒く、日焼けをした状態になります。そして、シミ、シワ、たるみの原因になるのです。
SPF値の高い日焼け止めクリームをちゃんと塗っていても日焼けするのはどうしてかな?と不思議に思っていましたが、原因は目にあったのかも?!

紫外線が肌に当たっていないのに日焼けする!

日焼けと言うと、紫外線が当たった部分だけが黒くなると思っていませんか?
紫外線が目に入るだけで肌が日焼けすると言う驚きの事実が分かったのは2001年のこと。大阪市立大学医学部の井上教授の研究チームがマウスを使った実験を行い、この結論を導き出しました。

①目が紫外線を受けると、
②脳の下垂体に「体に有害な紫外線が来た」という情報が伝わります。
③その防衛反応として、「早くメラニン色素を作れ」と指示が出されます。
④メラノサイトでメラニン色素が生成され、
⑤皮膚が黒くなります。

また、紫外線は不可視光線(電磁波)の一種で、これが目に入ると角膜に細かな炎症を起こします。この炎症の刺激はすぐに脳に伝わり、メラニン色素生成の指示を出すということも分かりました。

つまり、長袖に長ズボンで全身をくまなくガードしていても、目をガードしていないと、紫外線が当たっていないはずの肌が日焼けしてしまうという言う事態が起こるのです!これは驚きですよね。
肌の美白のためには、SPF値の高い日焼け止めを塗るだけではなく、UVカット効果のあるサングラスでしっかり目をガードすることも必要だということを、もっとたくさんの皆さんに知っていただきたいなと思います。

紫外線は年々増えている!

紫外線実は、オーストラリアでは小学生のうちから、外出時のサングラス着用を義務付けることで、子供たちの目を紫外線から守っています。その理由は、オーストラリアは南半球にあり、オゾン層の破壊の影響をまともに受け、紫外線の照射量が年々増加しているのだとか。
また、瞳の色が黒い日本人に比べると、茶色や青い瞳をしている白人は、メラニン色素が薄いため、日本人の二倍近く光をまぶしく感じるそうです。瞳の色は、目の中にどれほど光が入ってくるかで、その量を調節する光彩の色。光彩の色はメラニン色素の色によって決まります。メラニン色素が濃いとアジア人のように黒い瞳に。色素が薄いと、青や茶色の瞳に。
メラニン色素はシミの原因になる悪いヤツと思いがちですが、実は、肌や目を紫外線から守るボディガードとしての働きがあります。メラニンが少ない(瞳の色が青や茶色といった薄い色をしている)人は紫外線の刺激に弱いのですから、普段からサングラスが手放せないのです。

その頭痛の原因は、紫外線!?

若い頃はそうでもなかったんですが、ここ数年は、天気のいい日に2時間も日光を浴びると、ひどい頭痛がします。日射病かとも思ったのですが、気温の低い冬でも、太陽を浴びるとやっぱり頭痛がして。今では、お日様を浴びることが分かっている日にはあらかじめ頭痛薬を飲んでサングラスをして行かないと、翌日も一日中ガンガンと頭が痛いのです。
調べてみると、この頭痛の原因は紫外線。紫外線による頭痛は3つのタイプがあります。ちなみに私は①のタイプ。サングラスと帽子は手放せません。

頭痛
偏頭痛が起きる原因はいくつかあり、そのひとつが紫外線です。紫外線が目から入ると、脳に信号が送られ、脳の血管が急に拡張し、ズキズキと痛み出します。頭痛だけでなく、吐き気、めまい、肩の痛みや耳鳴りなどが出ることもあります。

※対策→症状が出てしまったら、光や音などの刺激の少ない環境で静かに休みましょう。横になることができればベスト。少しでも日に当たると必ず症状が出ることが続く場合には、病院で予防薬(頓服薬)を処方してもらいましょう。私は、2時間以上太陽に当たることが分かっているときには、あらかじめ市販の頭痛薬を飲んでおきます。子どもの運動会、サッカーの試合の応援、主人とのハイキングのときなど、それによって何とか頑張れるようになりました。

紫外線アレルギー
紫外線アレルギー日光に当たると頭痛と同時に肌がかゆくなるという場合は「日光アレルギー」の可能性があります。かゆみの他にも吐き気、めまい、腹痛、下痢といった体調不良が出ることも。「紫外線アレルギー」、「日光過敏症」とも呼ばれます。紫外線が当たることで、体が攻撃を受けていると脳が認識し、防衛反応として免疫作用が過剰に出てしまうのが原因です。

※対策→まず、皮膚科かアレルギー科を受診して相談しましょう。日常的に日傘、帽子、サングラスを使って、可能な限り日光に当たらないようにします。日光に当たることが分かっている場合は、前日に睡眠を十分に取るといった生活習慣の見直しも必要です。

眼精疲労
眼精疲労は長時間パソコンに向かっているときなど、まばたきが極端に少なくなると起きやすいのですが、明るい日光の刺激によって起こることも。水上や雪上のように光の反射が多い場所にいる人や、目の色素が薄くて光の刺激に弱い人がなりやすいと言われています。頭痛以外にも目のかすみや充血、めまい、吐き気、胃痛、腰痛、肩痛のような症状が出ることもあります。

※ 対策→屋外にいるときは直射日光が当たらないように必ず帽子やサングラスを。屋内にいるときはカーテンやブラインドを使って目に入る光を軽減しましょう。また、疲れ目を起こさないようにコンタクトレンズやメガネのチェックも必要。目薬をする、適度な休憩をするなど、目を疲れさせない工夫も取り入れましょう。

紫外線から目を守る「UVカットサングラス」

どうしてサングラスが必要なの?~紫外線が目に与える悪影響とは~

太陽の光は何よりも幸せ!と言いたいところですが、私にとってはいいことばかりではありません。
「太陽を直接見ると、くしゃみが止まらない・・・」
「お天気のいい日に数時間外にいると、頭がズキズキ痛くなる・・・」
「強い陽射しの下にいると、目がチカチカして、疲れてしまう・・・」

どうしてなのかな?こんな症状が出るのは私だけなのかな?そう思って調べてみたら、不調の原因は太陽光に含まれる紫外線で、同じように悩んでいる方も多いことが分かりました。紫外線の悪影響といえば日焼けが真っ先に思い浮かびますよね。でも、私のような人には、紫外線の悪影響が全身に出るのです。

紫外線とは?

紫外線が目に与える影響
まずは、紫外線とは何か?おさらいしましょう。
太陽の光は、波長の長い順に「赤外線」、「可視光線」、「紫外線」の三種類に分類されます。紫外線の中でも波長が長いのがUVA(紫外線A波)、短いものがUVB(紫外線B波)です。

UVA

太陽から届く紫外線の9割はUVA。肌の真皮層まで届き、ハリ・弾力を低下させシワの原因になる「光老化」を起こす。

UVB

量は少ないが力が強く、サンバーン(肌に炎症を起こす)やサンタン(肌が黒くなる)を引き起こす。目に当たると角膜の上皮を傷つけ角膜障害を起こす。

紫外線が目に与える悪影響

目に炎症を起こす

角膜障害
紫外線(UVB)を浴びることで角膜の表面に小さな切り傷がたくさん付いてしまいます。目が充血したり、チクチクと痛みを感じたり、目を開けているのも辛くなったりします。
白内障
水晶体に長年の紫外線が蓄積すると起こる、目の病気。透明度と柔軟性がなくなって白く濁り、視界がぼやけたり、物が見えづらくなったりします。最悪の場合は失明する危険性も。
黄斑変性
水晶体で吸収しきれなかった紫外線が網膜に到達して、網膜の中心にある黄斑が傷つけられてしまった状態。輪郭がはっきり掴めないなど、ものが見えにくくなります。
瞼裂斑、翼状片
白目の部分が黄色く盛り上がってきたり(瞼裂斑)、黒目の角膜の方へ白目の結膜がせり出してきたり(翼状片)する状態。視界が狭くなってしまいます。
日光過敏症(紫外線アレルギー症状)
紫外線が目に入ると、アレルギー反応が起こることもあります。目の充血、異物感、目のかゆみのほか、頭痛、発熱、吐き気など全身症状が出ることも。
日焼けの原因に
紫外線が目に入るだけでも日焼けします。紫外線によって目の細胞が傷つけられると脳が陽射しの強さを察知し、陽射しから体を守るためにメラニン色素を作るよう命令を出すので、日焼けの状態になるのです。

●このような悪影響から目を守るためにはUVカット機能(紫外線防御機能)のついたサングラスをするのが一番。私もサングラスを3つ持っていてTPOに応じて使い分けています。帽子や日傘よりも紫外線カット効果がだんぜん高いので、手放せません。もちろん、UVカット機能付きの伊達メガネなどもよいです。

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紫外線が原因で起こる目の病気 ~角膜障害、白内障~

目の構造
紫外線は強力なエネルギーを持つ「電磁波」の一種です。紫外線が当たったところには様々な化学反応が起こります。皮膚に当たると日焼け(サンバーン、サンタン)を起こしますし、目に当たれば目の網膜や水晶体に悪影響を与え、眼病の原因に。長い間、紫外線を浴びている人ほど眼病が出やすくなります。予防のためには、紫外線を防御するサングラスを着けて目を守ることが一番だということが、最近よく分かってきました。私ももっと若い頃に知っていたら良かった!!と今になって後悔しています。

膜障害
よく晴れた日に数時間ほど屋外にいると、目が充血する、まぶしい、目が乾燥する、涙が出るということはありませんか?これは紫外線B波によって角膜の表面に細かい傷が付けられてしまった、「角膜障害」と呼ばれる状態です。ゴーグルをしないでスキーをしたときになる「雪目」と同じで、「目の日焼け」と言われることも。

角膜は黒目と呼ばれる部分(眼球)を覆っていて、眼球を保護すると同時に凸レンズとしても機能する大切な部分。コンタクトレンズの不適切な使用で起こる角膜障害は傷が深く、最悪の場合は失明することもありますが、紫外線による角膜障害は傷が浅いので、点眼薬で治療するとほぼ数日で治ります。

白内障
WHO(世界保健機関)の発表では、水晶体が原因である白内障の約20%は紫外線によるダメージが影響していると言われています。紫外線は目の角膜を透過し、水晶体という凸レンズで吸収されます。水晶体は本来、無色透明で濁りがなく、やわらかな形状をしています。白内障とは、水晶体に長年の紫外線が蓄積し、その影響で水晶体を構成するタンパク質が変質し、灰白色や茶褐色に濁ってしまう眼病のこと。視界がかすむ、物がぼやけて見える、まぶしくてよく見えないといった症状が起こり、最悪の場合失明することも。白内障は薬で治すことができないので、治療方法は手術をすること。日本では60歳代の70%、80歳以上のほぼ100%が白内障と言われています。
黄斑変性症
水晶体で吸収しきれなかった紫外線はさらに奥にある網膜にも届き、悪影響を与えます。網膜の中心にある黄斑は紫外線を受けると活性酸素が発生し、視神経を構成するタンパク質や脂肪が酸化し、変性してしまいます。これが黄斑変性症です。見ようとするところがぼやけて見えにくくなります。レーザーによる治療が一般的ですが、レーザーで網膜を傷つけるリスクがあるので注意が必要です。
瞼裂斑
紫外線の刺激が原因で、結膜(黒目の横の白目部分)に、黄色く盛り上がった斑点が出るのが、瞼裂斑(けんれつはん)です。炎症を伴う場合は、充血して赤い色になります。通常は抗炎症点眼薬や抗生剤点眼薬での治療で治ります。
翼状片
瞼裂斑がさらに進行したのが翼状片(よくじょうへん)です。黒目の角膜の方へ白目の結膜がせり出してくる状態で、視界を遮ってしまうので視力が極端に悪くなってしまいます。抗炎症性の点眼薬で治療するほか、手術で切除することもあります。

紫外線カットメガネ

  • 強い陽射しを浴びると、目がチカチカする。
  • 直射日光の下にいると、頭がズキズキして偏頭痛が起こる。
  • 太陽光をまともに浴びていると、目がショボショボする。

それは、太陽光に含まれる紫外線のせいかもしれません。
紫外線は、肌を日焼けさせるだけでなく、目に入ると眼精疲労の原因に。さらに、網膜を傷つけ、白内障のリスクを増大させることも分かっています。オゾン層の破壊など

で紫外線量が増えている現代は、紫外線から目を守ることはとても大切なこと。
 出かけるときには紫外線カット効果のあるメガネやサングラスを携帯するのが当たり前の時代になってきています。

紫外線は一年中降り注いでいる

紫外線対策は夏だけで十分!と思っていませんか?
実は、紫外線は季節に関係なく一年中降り注いでいます。紫外線量が一番多いのは6月だと知っていましたか?春もまだ遠い2月から徐々に紫外線量が増え始め、6月にピ

ークを迎え、10月までは予防が必要だと思っていた方がいいでしょう。年間を通じて紫外線カット効果のある化粧下地を使うのが当然になっているように、紫外線カット効

果のあるメガネ(またはサングラス)にも一年中出番があります。

紫外線カット効果は数値で確認

紫外線防止機能のあるサングラスをかけたときは、かけないときに比べて目に入る紫外線の量を90%もカットすることができます。紫外線防止効果は数値で表示されていま

すので、確認してみましょう。UVカット効果を示す指標は「紫外線カット率」と「紫外線透過率」の二種類があります。ほとんどのメガネ専門店の店頭には、この数値を確

認する測定器があるので、確かめてみるとよいでしょう。

ポイント①紫外線カット率とは?
紫外線をカットする割合を示していますので、数値が高いメガネを選びましょう。

ポイント②紫外線透過率とは?
紫外線を透過する割合を示しています。この場合は数値が低いメガネを選びましょう。

サングラスとどうちがうの?

 「紫外線カットメガネとサングラスとでは何が違うの?」と思った方もいるかもしれません。
通常の場合、黒や茶色など色の入ったカラーレンズを使ったメガネを「サングラス」、色の入っていない透明なクリアレンズを使ったメガネを「紫外線カットメガネ」と呼

んでいます。
 紫外線をカットする効果はレンズに色が入っているかいないかではなく、紫外線カット率(または紫外線透過率)に左右されますので、レンズの色はお好みで選んで大丈

夫です。色の濃いサングラスでも、紫外線を防ぐ効果がほとんどないものもあります。
 この他、度数の入った通常のクリアレンズに紫外線カット効果をプラスしたメガネもあります。ご自身の生活環境や仕事環境に応じていくつかを使い分けていくのがベス

トと言えるでしょう。

バレリアンハーブとは?

心を安らかにしましょう。


「バレリアン」という天然の素材をご存知でしょうか。自然が生み出した有効な成分は数多く存在致しますが、金沢大学などでも注目、研究されている天然の植物の中に「バレリアン」があります。

※バレリアン(植物)から抽出物される「バレポトリエート」「アルカロイド、イリドイド」という成分日本では詳しく研究・注目されております。秋に収穫されるバレリアンの根っこは、不安、不眠など神経緊張に効果があるといわれており、傷の治療促進、筋肉痙攣などにもよいと言われています。

その研究の中では、主に「精神安定剤」として使われることが有効視されており、副作用もほとんどないと言われています。

この事は、ギリシャ時代からある話で、海外では不眠症の治療薬などで認可されているところもあります。日本では未だ医薬品としては認められおりませんが、その神経を鎮める作用が長年研究されており、バレリアンのハーブティーやサプリメントなどが市販化されて人気となっております。

※ハーブやアロマセラピーに興味のある方はご存知かもしれませんが、バレリアンは独特の臭いを放ち古代ギリシアの医師「ガレノス」がプーとよぶほどだったとか・・。

いずれにしても、バレリアンを始めとするハーブティーを適度に取り入れ、こころ安らかにし、心身ともにリラックスする事はストレスの解消にもなり、スローエイジングにもつながる大切な時間だと思います。

アロマでスローエイジング

スローエイジング 心地よい香りでココロを癒そう香から

心地よい香りに癒されながら心身のバランスをリセット

アロマセラピーは天然由来のオイルを香りとして呼吸器から体内に取り入れたり、直接身体へ塗ることで心身のバランスを整え、リラクゼーションを目的とする芳香療法です。

特にエッセンシャルオイルを使ったマッサージは直接的な肌の保湿効果はもちろん、リンパの流れをよくして新陳代謝を促したり、エステティシャンによるハンドマッサージの心地よさが心身の疲れをほぐしてくれるなど、リフレッシュ効果も抜群です。

多種多様に揃うオイルにはそれぞれ効能があり、今の自分の状態にあった香りを選ぶこともアロマの楽しみのひとつ。日常の慌ただしさを一時忘れて、香りを楽しむ時間を持つゆとりもスローエイジングにつながります。オイルやアロマセラピーのグッズは気軽に手に入るものも多いので、ぜひ日々の生活に取り入れてみましょう。

オイルの種類と効能の一例

サプリで腸内環境の改善

腸内環境の改善をして心を安らかにしましょう

バイオティクスの補充が腸内環境改善の要

これまで腸内環境を改善するために、食事や生活サイクルを見直すことが重要であることをお伝えしてきました。
しかし、実際には仕事も含め生活環境を変えるのが難しい場合もあるでしょう。そんな方にはサプリメントで腸内環境を改善することをおすすめします。

 腸内で善玉菌が優位になる環境を作り出す成分は大きく分けて二種類あります。一つ目は直接体内に善玉菌を取り入れる方法で、これらの成分を「プロバイオティクス」と言います。

もう一つは腸内にもともとある善玉菌を活性化させる方法で、こちらを「プレバイオティクス」と言います。 

それぞれのバイオティクスは、単独で摂取しても充分効果が期待できます。さらに、二種を併用することで、より効果を発揮します。また、プロバイオティクスは体内に取り入れた後、2週間程度で消費・排出されるため、継続的に摂取するように心掛けましょう。

プロバイオディクス

数々のバイオティクス

有胞子性乳酸菌について

腸管内で発酵し、乳酸を作り出す菌を乳酸菌と言います。一般の乳酸菌は熱や酸に弱く、胃液で死滅してしまい、なかなか腸まで到達できません。その中で、胞子を形成し、酸や熱・乾燥に負けず、腸まで到達することができる菌が有胞子性乳酸菌です。

この菌は緑麦芽から発見されました。1gに50億個以上もの有胞子性乳酸菌が生息しています。

腸内環境を改善する目的では1日あたり約1~2億個の摂取が推奨されています。特定の食材に多く含まれているとの報告はないため、有胞子性乳酸菌配合ヨーグルトやサプリメントなどによる摂取が必要です。

ビフィズス菌

糖を分解して、乳酸以外に酢酸も作り出す菌がビフィズス菌です。酢酸には強い殺菌力があり、腸内の悪玉菌を減らす作用があると考えられています。また花粉症やアトピー性皮膚炎の症状を緩和したり、脂質代謝を改善することが報告されています。

乳酸菌同様に大半が胃酸で死んでしまいますが、BB536株など腸管まで生きて届くビフィズス菌も存在します。
ビフィズス菌の種類により異なりますが、BB536株の例では約20億個(ヨーグルト100g)の摂取で整腸作用が認められています。

ビフィズス菌配合ヨーグルトやビフィズス菌カプセル、顆粒状のサプリメントにより摂取が可能です。

ラクトフェリン

哺乳類の乳に含まれるタンパク質。主に脱脂乳や乳清に多く含まれており、ナチュラルチーズにも含まれています(100gあたり100mg程度)。ラクトフェリンは胃液で分解された際に「ラクトフェリシン(R)」を作り出し、これが悪玉菌の増殖を防いでいます。また、ラクトフェリンには悪玉菌を減少させるだけでなく、善玉菌であるビフィズス菌を増やす働きが知られています。
体調に応じて一日100~600mgの摂取が目安になります。

腸内環境を改善するためには、毎日継続して飲むことが重要です。また、オリゴ糖やビフィズス菌と同時に摂取することで、より効果的であると考えられます。

乳酸菌生成エキス

国産大豆を使用した豆乳で、16種類の乳酸菌を1年間発酵熟成させ、有用成分だけを抽出したエキス。胃液で分解されず腸内の善玉菌を増殖させる効果があります。飲用後には、ビフィズス菌が約3倍増えたという結果が出ています。また、便通改善・免疫細胞の活性化・肌のキメ向上などの効果が確認されています。

腸内環境を改善する目的では原液換算で2mL、より多く飲用することで免疫賦活や便通改善などの効果が得られます。最近の研究では肌のハリなど美容面での効果が実感できたとの臨床結果があります。

腸内環境を改善する第三の成分

上記で紹介した成分以外にも、オリゴ糖やデンプンはビフィズス菌の栄養源となります。また、食物繊維は善玉菌の繁殖培地となることが知られており、これらも一種のプレバイオティクスです。

 近年、腸内細菌のバランスを整えつつ、腸管から吸収されることで生体機能を直接向上させる機能性成分について研究が進められています。乳酸菌生成エキスもその一つで、これらの機能性成分は「バイオジェニックス」と呼ばれています。

最近では乳酸菌の腸内改善作用も、このバイオジェニックスによるものだろうと考えられています。糠漬けや味噌などの発酵食品が代表的成分とされていますが、フラボノイドや種々の抗酸化物質の中にもバイオジェニックスとなる可能性があります。

 腸内環境改善のためのサプリメントを選ぶ際には、プレバイオティクス・プロバイオティクス・バイオジェニックス、それぞれをバランス良く摂取すると効果的です。

内側エステで体内環境改善

心を安らかにしましょう。

腸内環境を整え「体内エステ」

体内環境が悪化する原因の把握が重要

腸は栄養吸収を行いつつ、毒素排出も行う臓器です。この機能が上手くいかないと、肌や体のトラブルを起こします。

 悪化する主な原因は三つあり、一つ目は腸の冷えです。特に夏の間、冷たい飲み物や食べ物を摂り過ぎた方は腸が冷えてしまいます。

 二つ目は、交感神経と副交感神経の変換がうまくできなくなることです。胃も含め、消化管は副交感神経で動きます。交感神経は昼間活発に働いて体を活動させ、夜になると副交感神経が優位になり、リラックスします。副交感神経に支配されている胃腸が本来の働きを行う時間は夜なのです。この変換がうまく行われないと腸内環境は悪化します。

 最後はホルモンバランスの乱れです。女性が胃腸のトラブルを起こしやすいとされるのは、排卵期と生理によりホルモンバランスが乱れやすいからです。

夏のダメージが体内環境を悪化

食生活の改善が腸内・体内環境を整える

腸内環境を整えるための、最も身近な方法は食生活の改善です。

そこで腸内環境を良くする調理法や、食べるときの工夫、注意点を紹介しましょう。女性は体が冷えやすいので体を冷やす食べ物や飲み物を控えたほうがいいですね。腸が冷えると本来の動きが鈍くなり、腸内環境が悪化しやすいのです。身体を冷やす食品は加熱すれば大丈夫です。

 食材としては根菜やネギなどの体を温める効果があるものがお薦めです。また生で食べるよりも、消化・吸収しやすいように加熱しましょう。生のものは消化しにくいだけなく、雑菌があります。その雑菌を処理するために善玉菌が使われてしまい、腸内環境を悪化させる原因となります。

 また、適度に油を使うと、腸が栄養吸収をスムーズに行えるようになります。腸が活発に動き、腸内環境も正常化するのです。

 さらに、味噌や納豆、糠漬け、ヨーグルトなどの発酵食品で、乳酸菌をはじめとした善玉菌を補うようにしましょう。香辛料は、ほどほどなら体を温めるのに効果的ですが、摂り過ぎは腸に炎症を起こすので避けた方がいいですね。

なお、早食いや1日分をまとめて食べる「ドカ食い」は危険です。このような食べ方は腸も胃も弱らせます。理想的な食事は、3回に分け、少量ずつゆっくり味わって食べることです。ぜひ、心掛けてください。

朝型の生活サイクルが腸内・体内環境改善のポイント

皆さんはいつも何時くらいに起き、何時くらいに寝ていますか。

少し日頃の生活を思い返してみてください。 日中は活発に動いて過ごし、夜は静かに休む、ということが生活の基本になります。これはもともと、人間には「昼間は交感神経により活動し、夜は副交感神経によりリラックスする」という生活サイクルが体内に備わっているためです。

胃や腸は副交感神経の働きにより活動しているので、この神経がしっかりと働くように、夜は体を休ませなければなりません。

 特に夜更かしは厳禁です! 遅くても夜12時には就寝することを心掛けましょう。これが美容や健康だけでなく、腸内環境を良好にさせる秘訣なのです。

また朝は早く起きて昼は活動する、一般的に言われる規則正しい生活サイクルですが、体を休ませなければならない時に、しっかりと副交感神経を働かせるために、やはり重要になってきます。ぜひ朝型生活に変えましょう。

 現代人は、忙しいうえにストレスを溜めやすい傾向があります。ストレスが溜まると、それを発散させるために、どうしても夜型の生活になります。速やかに就寝できるように、リラックスタイムを取り入れた1日のスケジュールを組んでおくことも、腸内環境を健やかに整えるために必要です

しつこい腸トラブルには腸内環境のリセットを

下痢や頑固な便秘に現れるような腸のトラブルは、大半が腸の冷えによるものです。体や腸の冷えを解消すれば、症状が軽減されやすいのはこのためです。一時的にはよいとしても、キャンドルブッシュなどで安易にだすのも考えもの。

食事によって改善できることは伝えましたが、それでも改善されない場合、腸を温める効果のある漢方薬を処方しています。

 さらに、頑固なトラブルに対し行うのが「腸内洗浄」です。腸内洗浄には色々な方法がありますが、私は飲み薬として洗浄剤を服用する方法を薦めています。便秘解消目的のいわゆる「下剤」とは異なり、腸の中の汚れを一掃する働きがある薬剤です。最近では味も改善され、飲みやすくなっています。

洗浄剤を用いた腸内洗浄法は、もともと内視鏡検査を行う際、腸の汚れによって検査の邪魔をされないために行うためのものでした。水に溶かしたこの薬剤を、時間をかけて飲んで頂きます。この結果、宿便を全て排出し、腸内環境が一度リセットされます。「口から飲む」という方法のため、蠕動運動に加え重力もかかることで、洗浄剤が無理なく食道から胃、小腸、大腸のすみずみまできれいにします。

ただしこの方法は、飲用から排泄まで時間がかかります。そこで浄剤を家に持ち帰ってもらい、リラックスした状態で飲んで頂いています。成功させるためにはゆっくり時間をかけ、少しずつ飲むことです。腸の汚れが酷ければ、きれいにするにはその分だけ時間もかかります。腸内をきれいにするための時間を十分にとることが重要なのです。

なお、洗浄剤により腸内環境はリセットされますが、日々の食事により善玉菌も悪玉菌も再び定着するので、日常生活に気を抜くと、悪化してしまいます。あくまでも腸内環境の立て直しが目的であることに注意してください。

腸年齢チェック

心を安らかにしましょう。

美肌を保つためには、腸年齢チェックから!

自分の腸年齢を知ることは美肌づくりと健康維持の第一歩
実年齢よりも上!?現代女性の腸年齢
人間の腸内細菌のパターンは、加齢に沿って変化します。加齢にともない悪玉菌が増えて善玉菌が減り、腸管運動が弱まり、ますます便秘になります。

うんちは「老人性さい便」という細長い便になり、臭いがキツくなります。これは、腸内細菌が「腐敗」を起こしているからです。善玉菌が多ければ「発酵」ですが、加齢と共に
発酵現象は腐敗現象へと変わります。現代女性の多くが、食事や生活環境で実年齢よりも腸年齢が高くなっているのが現状です。

大阪に住む20代から60代女性を対象に行った結果、「腸年齢が若い」と出た人は、わずか38%でした。現代は、若い人ほど腸年齢が老化している傾向があります。
便秘の原因の多くも、腸年齢が老化しているからです

腸年齢が若い人ほど肌トラブルが少ない

腸年齢が若い人ほど、肌トラブルが少ないのも特徴です。逆に腸年齢の高い人ほど脳にも老化現象がみられます。つまり、腸内環境はエイジングに関係します。

腸年齢が若く、いいうんちを出す習慣のある人は、若々しく前向きに計画性のある考え方をできる人が多いのです。長寿者の腸内環境は善玉菌が多いという結果も出ています。
 また、肥満の人と痩せている人の腸内細菌のパターンも異なることがわかっています。肥満の人が正しいダイエットを行うと、痩せている人の腸内細菌のパターンに近づきます。
腸内細菌のパターンに「痩せ型」と「肥満型」があるということですね。

 たくさんの腸内細菌が住む大腸で吸収された物質が全身にまわり、ガンをはじめとした病気を発症する要因となることが解明されてきました。有害物質をつくる悪玉菌
を抑え、善玉菌の多い「若い腸年齢」は、肌はもとより健康そのものにも必要なのです。

腸内環境改善を実行した人はどんな効果を実感しているか?

大腸に送り込む食べカスが重要

大腸に住む善玉菌と悪玉菌は共生しているので、すべて善玉菌にすることはできません。薬だけでは腸内環境をコントロールすることもできません。

腸内環境をよくするためには、どんなものを食べ、どんな残渣物を大腸に送り込むかを考えることが大切です。腸内細菌は、小腸で消化吸収を終えた残渣物の食物繊維などを分解したり、
剥がれた腸の粘膜を食べて暮らしているからです。

 肉の摂取量を控えた方がいいという理由は、小腸で動物性脂質を分解するために胆汁が出て、分解された胆汁の一部が大腸に流れると、腸内細菌によって発ガン促進物質に変えられてしますからです。
加工肉の食べ過ぎ、野菜不足、運動不足、アルコールの摂り過ぎが、大腸ガンのリスクを高めます。

 野菜は噛めば噛むほど、その時の食事量が減ります。ゆっくり噛んで食べることで大腸にたくさんの食物繊維を含んだ残渣物を送り込むことができ、いいうんちをつくることができます。一連の食物とうん
ちの関係を「食べ物との知恵比べ」と呼んでいます。

食物繊維が少ないと便秘になり、便秘になると有害物質を出す悪玉菌が増えます。すると、この有害物質を大腸が吸収することでエネルギーのバランスが崩れ、本来腸で吸収されるもの以外の
物質も吸収され、太りやすくなる。

太ったからと食事を抑えると、また食物繊維が減る――これが肥満となる悪循環です。肥満の原因は、腸内環境にあります

腸内環境の改善は腸内細菌の育て方次第

 腸内環境をよくしようとする女性に推奨しているのが、「三つのうんち力」です。一つは前出の「食べ物との知恵比べ」。

二つ目は、善玉菌であるビフィズス菌、乳酸菌を「育てる力」です。腸内細菌のバランスを改善し、有益な作用をもたらす生きた微生物を「プロバイオティクス」と言います。これを
腸に送り込むためには、ヨーグルト、乳酸菌飲料、納豆、あるいは善玉菌のエサとなるオリゴ糖などがおすすめです。

もちろん、大腸に食物繊維を送り込む野菜類も大切です。

 三つ目は、「出す力」です。いいうんちを出すために、インナーマッスルである腸腰筋を鍛えること。現代人は日常生活の中で一日約7000歩は歩いていると言われていますが、一日10000歩くら
い歩くことが理想的です。

 この「三つのうんち力」を実践した女性の多くが、ダイエット効果や、美肌効果、ストレス解消を実感しています。これは腸内環境の悪さを自覚する女性が悩む自覚症状の上位を
改善する結果になっています。

 肌のトラブルは、腸内でできた有害物質が、毛細血管を通じて表面に出るという最終段階。肌だけでなく体内に不調が出ている可能性もあります。健康のためにも、うんちの状
態や排便のリズムを「体からのお便り」として日々確認し、腸内環境の改善に努めてください。

美肌作りと腸内環境

美肌の根本は腸にあり現代女性の腸内環境の実態

食生活でスローエイジングをめざそう

近年の国民調査では、「日本女性の48%が便秘」という結果が出ています。便秘の人は、お腹の調子の悪さを色々な症状で自覚しています。

そして、それが健康に影響することも自覚しています。しかし、便秘女性の多くは、「出れば大丈夫」と、腸内環境の状態に無頓着です。
 20代女性を中心とした現代女性に多い便秘には、三つ原因があります。第一に「習慣性の便秘」。これは偏った食事が原因です。野菜に比べ肉が多い食生活で食物繊維が不足するために起こります。 
第二に「弛緩性の便秘」。運動不足で大腸の蠕動運動(中身を移動させる動き)を担う大腰筋や腸骨筋が衰えると、排便時に押し出す筋力が足りず便秘となります。

最後は「痙攣性の便秘」。ストレスにより副交感神経が緊張し、腸に痙攣が起こることが原因です。
その痙攣している部分が狭くなり、〝うんち.の送り出しが妨げられます。これで、ウサギのようなコロコロしたうんちしか出ない便秘になります。

 これら全ての便秘において、善玉菌が減り悪玉菌が増えるという腸内環境の悪化が大きく関与しています。

便秘にともなうトラブルは、表面的なケアよりも体の中、腸内環境を整えることが大切です。

腸内環境を整えるために腸内に共生している菌を知る小腸は消化吸収の要。腸内細菌は大腸で活躍長さ6.8m、表面積はおおよそテニスコート1面分ある小腸は、細胞が臓器の中で一番活性が高く、消化酵素を出して食べた物を糖や脂質、アミノ酸に分解し、吸収していきます。

栄養を吸収する場として雑菌が少ないため、小腸は体の中でもっとも病気が起こりにくい臓器です。

 一方、小腸が消化吸収を終えた物が運ばれる大腸には、1000種類以上、重さにして約1.5㎏の腸内細菌が住んでいます。このうち約20%が善玉菌のビフィズス菌や乳酸菌、約10%は悪玉菌、残りは未知の菌「日和見菌」です。

日和見菌は、その名の通り、善玉菌と悪玉菌のうち優勢なほうの味方につくという菌なので、腸内環境を良くするためには、善玉菌をいかに増やすかがカギとなります。よく「腸をキレイに」と言いますが、これは悪玉菌を完全に排除するという意味ではありません。

善玉菌と悪玉菌は共生し、食物繊維や残渣物(食べ物のカス)を分解しています。「良い腸内環境」とは、善玉菌が優勢な状態を言うのです。

腸内環境の改善とは「汚れ取り」にあらず
腸が汚れていると聞くと、腸壁に食べ物のカスがたくさんついているようなイメージを持っていませんか? これは間違いです。

大腸壁の細胞には菌がびっしり付着しており、その細胞はどんどん剥がれて排出されています。腸管洗浄で腸内を綺麗にできたとしても、何かを食べ、有形便が戻れば菌も戻ります。

ですから、腸を洗っても便秘の根本的な解消にはなりません。いいうんちをするためには、大腸内の細菌をコントロールすることが重要です。

そのために何を食べ、どんなカスを腸に送り込むかが大切なのです。

うんちの状態

うんちは腸内環境のコピー毎日出し続けることが重要

うんちの匂いは腸内環境を知るカギ 小腸から届けられた食べカスは、大腸の上行結腸から横行結腸、下行結腸へと移動していきます。

この過程で腸内細菌がどんどん残渣物を分解していきます。腸内細菌が分解したものは腸壁から吸収されますが、それと同時に食べカスが横行結腸から下行結腸に移動する間に20%の水分も吸収されていき、残りがS字結腸でうんちとなって溜まっていきます。

S字結腸に溜まったうんちは80%が水分、残り20%が固形物である状態が理想的です。この固形物の内容は、食べカス、剥がれた腸の粘膜、腸内細菌で構成されています。うんちの臭いの元となるのは、この固形物内にある腸内細菌のバランスです。

 うんち=くさい、のではなく、臭いがキツいと感じるうんちは、悪玉菌の多い腸内環境にあったうんちだからです。善玉菌が多い腸内環境のうんちの臭いは、そんなにキツくありません。例えば、授乳期の赤ちゃんのうんちが大人のそれに比べて酸臭が強いのは、母乳やミルクだけを飲んでいるため、大腸内でビフィズス菌が優勢になっているからです。

 逆に、「お父さんが入った後のトイレは臭い」なんていう話をよく聞くのは、40代男性の腸内環境が悪化しているためです。これは、仕事のストレスを抱え、アルコールや油ものが多い偏った食生活を送っているからです。この年代は「下痢世代」とも言われています。20代女性にも便秘や下痢に悩む人が多く、現代の20代女性の腸内環境は40代男性のものと、ある程度似てきているのが現状です。

「出た」からOKではなく「出す」ことを習慣化する

「おなかがぽっこり出る」とか「肌の調子が悪い」という自覚症状があるのに、便秘への意識が非常に低いのが現代女性の特徴です。キャンドルブッシュなどのデトックス系のお茶を過剰に摂取したり、週末に下剤を飲んでトイレに入る、「週末トイレ症候群」という人もいます。出したことで安心していますが、悪い腸内環境(悪玉菌が優勢)でうんちが溜まれば、その間に吸収された有害物質が体内を回り、肌に影響するのも必然です。

 良い腸内環境でできたうんちは、便座に座るとスルスルと出ます。ゴツゴツした形が良く、これは食物繊維を充分に摂れている証です。

そして「トイレに行けばうんちが出る」のではなく、「うんちをするためにトイレに行く」こと。出すことに受け身にならず、毎日定期的に排便する習慣が大切です。