老化 一覧

老化予防に有効な成分

まずは、取り入れやすいビタミンCが有効

加齢による肌の様々な悩みを解決していくためには、まず毎日のスキンケアが基本です。
それぞれの問題を解消する成分はいろいろあります。それぞれの成分の特徴を知り、スキンケアの選択をしましょう。

ビタミンC

美肌の万能成分、ビタミンC。よく知られている美白効果以外にも、抗酸化成分、コラーゲン増加作用など様々な肌に有効な作用があります。

大変壊れやすい成分のため浸透力が弱く、効果はあまり期待できませんでしたが、最近では有効成分が浸透しやすい「ビタミンC誘導体」や、高濃度のまま安定化された「高濃度安定型ビタミンC」も普及してきています。

浸透したビタミンCは、真皮層の線維芽細胞を活性化してコラーゲンの生成にも関わるので、しわ対策にも有効です。

レチノイン酸

ビタミンA酸であるレチノイン酸は表皮の細胞分裂を早めて、ターンオーバーを促します。それにより表皮の厚みが増し、
角質層を薄くしていきます。しかも、表皮のヒアルロン酸の成分を増やして肌にみずみずしさを与える他、真皮層にも働きかけ、コラーゲンを活性化させます。

肌には大変有用な成分ですが、作用が強いので経過を見ながらの治療となり、医師の指導下でのみ使用が認められています。海外では外用薬としてしわ治療に用いられていますが、日本ではまだ薬としての販売が認められておらず、医師が自家製剤として調合しています。

イソフラボン等

皮膚の老化の原因として紫外線とともに注目されているのが、女性ホルモンの減少です。更年期にさしかかるころ、次第にホルモンのバランスが崩れだして、肌のうるおい成分の減少などの老化現象が目立ってきます。

そこで、注目されたのが女性ホルモンのような作用がある「植物性女性ホルモン様成分(イソフラボンなど)」です。

女性ホルモンは、線維芽細胞に働きかけ、ヒアルロン酸やコラーゲンの合成を活性化します。
同様にイソフラボンも真皮層のコラーゲンの代謝活性を向上して、肌にハリを持たせる作用が期待できます。

理解してますか?肌の悩み

肌老化の悩み
ナンバーワンは「たるみ」

年齢を重ねるごとに、気になってくる「シミ」「シワ」「たるみ」など肌の悩み。大切なのは、「歳だから…」とあきらめるのではなく、それぞれの肌の悩みにきちんと向き合って、理解することです。
肌悩みの仕組みを知り、その原因にあった効果的な対処方法で老化のスピードを遅らせましょう。

ひとくちにシミといっても様々な種類があり、美白化粧品で消せるものと医師の治療でしか消せないものがあります。ざらつきや厚みがない場合は、市販の美白化粧品でも対処できます。自己対処できる主なものは、妊娠期や更年期に出来る「肝斑」や、光老化で出来た「老人性色素斑」で厚みがないものなどです。

また、年々肌のハリや弾力がなくなり、重力によって下がっていく皮膚。年齢を実感するのはその「たるみ」を自覚したときではないでしょうか? 老け顔の最も大きな要因でもありますが、実はたるみはシミやシワと違い、自分ではなかなか気づきにくい老化現象です。写真に写った自分の顔を客観的に見たときなど、ハッとさせられることも多いのでは?

たるみを解消するには、一過性の対応だけでなく、日々のマッサージや基礎化粧品による長期的なケア、また専門医の指導が必要。ハリのある小顔を目指して地道にケアを続けましょう。

肌老化の原因

肌の老化を促進させる4つの原因を知ろう

年齢を重ねると体力が落ちてくるように、肌もさまざまな機能が低下していきます。肌老化の大きな原因は「紫外線」「皮膚(ひふ)の乾燥」「細胞の酸化」「皮膚の菲薄化(ひはくか)」の4つです。
※菲薄化(ひはくか)とはお肌が貧しい状態になる事です。

原因その1 紫外線

わずか数分間浴びてもお肌にダメージを与えます。しかも紫外線を長年浴び続けることで、シミ、シワ、たるみなどを引き起こしてしまいます。

特に、日焼けやシミ・皮膚ガンの原因になるUV-Bよりも、波長が長く雲や、窓ガラスも通り抜けるUV-Aに注意が必要です!!

UV-Aは肌の真皮にまで到達し、徐々に蓄積されてコラーゲンやエラスチンを壊す酵素を増やし、たるみやシワの原因をつくります。

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また、皮膚の細胞を遺伝子レベルで傷つけ、皮膚の免疫力も低下させてしまいます。光老化は加齢以上に肌の老化を促進させる原因になっていることが分かってきており、一年を通しての紫外線対策が重要です。

原因その2 皮膚の乾燥


赤ちゃんの時には80%くらいあった真皮の水分量は、20歳をピークに女性の肌から徐々に減少し、乾燥がちになり肌の潤いが低下していきます。

これは角質の潤いを保つ天然の保湿成分が、年齢とともに減少していくのが主な原因です。
皮膚の潤いを保つ角質層の成分は、下記の3つで構成されています。

  1. アミノ酸や尿素などで構成される「天然保湿因子(NMF)」
  2. 角質細胞が120層も積み重なり、多重層構造で保水する「角質細胞間基質」
  3. 天然のクリーム

乾燥により角質層の表面がはがれやすくなると隙間ができ、この隙間を通して表皮の水分が蒸発します。
水分を失った表皮はさらに薄く硬くなり、小じわになっていきます。

原因その3 細胞の酸化

私たちの体内に取り込まれた酸素は一部活性化し、活性酸素に変化します。
活性酸素は脂質と結合して細胞を酸化(サビ)させ、細胞にダメージを与え、真皮のコラーゲンなどを硬くして皮膚の弾力を失わせ、老化を進めてしまいます。

活性酸素を発生しやすくする要因として、紫外線・喫煙・ストレス・大気汚染や、脂質の多い食事、添加物の多い食生活などが挙げられています。日常生活にも気をつけ、活性酸素が発生しにくい環境を整えることも肌の老化対策として重要です。

原因その4 皮膚の菲薄化(ひはくか:みすぼらしい状態の事)

一般的に50歳を超えると、老化の進行が一段と早くなります。
それは、更年期によって女性ホルモン(エストロゲン)が低下し、肌細胞を作り出す力が衰え、皮膚が薄くなるからです。

女性ホルモンが減少するとコラーゲンの分泌量や新陳代謝も低下し、皮脂腺の活動も鈍くなって肌のたるみが生じてきます。また、肌が薄くなると炎症が起きやすく、感染症にかかりやすいといった問題も生じます。皮膚の薄さは肌のたるみ、シワ、乾燥など肌老化の原因に加え、肌トラブルの原因にもなるので注意が必要です。

老化のメカニズム

表皮・真皮の変化と機能低下が肌老化を生む

外的な刺激を受け続けてきたものが疲労し変化するのと同様に、肌も年齢を重ねるとともに機能が衰え、老化していきます。肌老化のメカニズムを解明するためには、肌の仕組みを知ることも大切です。

角質層の様子肌は外界に接する「表皮」とその下の皮「真皮」と呼ばれる二層に分かれています。「表皮」とは表面から角質層、そして真皮層との間の基底膜という薄い膜までのこと。
この基底膜には表皮突起と呼ばれる凸凹があり、毛細血管は、この表皮突起の先端まで届いています。表皮突起の凸凹がはっきりしているほど、肌に必要な栄養が毛細血管を通して表皮細胞にスムーズに受け渡され、ハリや弾力のある肌が生まれるといわれています。実は、肌の老化とともにこの表皮突起は平坦になっていきます。そうすると栄養分の受け渡しや吸収する力も弱まってしまい、それにともなってハリや弾力も失われてゆくのです。

一方、「真皮」を構成する真皮層には線維や毛細血管、リンパ管などが詰まっており、これらが表皮層を支えて酸素や栄養素を送り込んだり、老廃物を運び去っています。真皮層の主な成分には膠原線維(コラーゲン)と弾性線維(エラスチン)、これらの間を埋めるゼリー状のもの(ヒアルロン酸など)があり、皮膚の弾力やハリはこのコラーゲンやエラスチンによって大きく左右されます。特に、エラスチンはコラーゲンを束ねてバネのように支え、皮膚の弾力とハリを保つ働きをしています。したがってエラスチンが不足するとコラーゲンがバラバラになり、たるみやシミが目立つようになります。

老化の原因は光です。ただし、光を浴びないとビタミンDは作れません。その他バランスのよい食生活も大切です。知識を増やして健康美を手に入れよう。